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4つ葉プロジェクトってなに?

「4つ葉プロジェクトってなんですか?」

4つ葉プロジェクトとは、「社会全体で子どもの育ちを支え、子育て家庭を応援していこう、みんなで子育てする社会をめざそう」を合言葉に、制度やしくみから今の世の中を考えていこうという活動です。活動をよりわかりやすくするために、次の4つの方針のもとで、活動を展開していきます。


当事者主体 子どもや親の声を大事にしよう
現場主義 子育ての現場から、親やNPOなど市民が発信しよう
期間限定 目的が達成したら、プロジェクトは終了。それぞれの持ち場に戻ろう
現実主義 財源や制度、人材養成など理念が具体的なかたちになるような働きかけをしよう

 

「なぜ、“4つ葉”?」

「4つ葉のクローバー」を最初に提唱されたのは、淑徳大学教授 柏女霊峰先生です。先生のご了解を得て、運動論としての4つ葉プロジェクトを展開していくことにしました。

4つ葉のクローバーとは、今まで「年金」「介護」「医療」の3つの柱としてとらえられていた社会保障制度を、「子ども・子育て」を加え、4つ葉のクローバーとして同等に位置づけていこうというものです。

あわせて、柏女先生は子ども分野については、児童手当や教育費など社会的給付がほとんど税制度によって行われている一方、高齢者分野については、介護保険、年金保険、医療保険(ここには子どもの医療費も入っていますが)という具合に、保険制度によって支えられているところに大きな矛盾があると指摘しています。

人の一生涯を通じた一貫した社会的給付のあり方についても検討していく必要があるのです。

 

「なぜ、今?」

国は出生率の低下を受け、1995年から初の少子化対策「エンゼルプラン」を、2000年からは「新エンゼルプラン」を実施してきました。ところが、プランの中心は保育所の枠とサービスの拡大で、同じ頃にスタートした高齢者対策とは予算規模も施策の幅も比較にならないほど乏しいものでした。

どうして政府も政治家も子育て支援はかけ声だけで、熱心に取り組まないのか。この格差の背景には、投票に行く人が多い高齢者グループには力を注ぐ政治家には、「子育て支援は親を甘やかせるだけ」「子ども政策に取り組んでも票にならない」という認識があることが指摘されています。

すべての子どもたちが健全に育つことができる環境が保証される、子どもを産みたいと思う人が誰でも安心して産み育てられる――そんな社会を実現するためには、政治や行政の担当者に、子育ての当事者たちから「きちんと子育て支援の拡充に取り組んでほしい」と働きかけることが必要になっているのです。

加えて、国は2年後(2007年)をめどに消費税の引き上げや社会保障制度の改革を行うスケジュールを描いています。今年から1,2年が、私たちの生活に直結する税・社会保障改革の重要な時期となります。 例えば、 「消費税を引き上げるなら、その1%は子育て支援に回して!」 「税制を家族優遇の頭割りに!」 「社会保障給付の子育て家庭向けの比重を引き上げて!」 といった主張をするにも、このタイミングを逃さないことが肝心となります。

さらに、政党のなかでも子育て支援を選挙公約の目玉に据える党(民主、公明など)が増えており、「現場の声を知りたい」と考えています。 子どもにも親にも役に立つ、きちんとした政策にしてもらうためにも、現場からの声を届ける必要が高まっているのです。

だからこそ、今、まさに「子育て支援の強化を現場から求めていく運動」を早急に始めることが必要だと判断しました。



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